実家じまいとは?事前準備のポイントや実家の処分方法について解説

2025-02-04

実家じまいとは?事前準備のポイントや実家の処分方法について解説

この記事のハイライト
●実家じまいとは将来を見据えて実家を処分すること
●実家じまいをする前にしっかり家族で話し合っておくことが大切
●家具や家電は実家を売却する前に処分しておく必要がある

遺産のなかに土地や建物が含まれていると、相続人同士で揉めやすいといわれています。
ご自身が亡くなったあとに、大切な子どもや孫がトラブルになるのは避けたいでしょう。
円満相続を目指すためにも、元気なうちから「実家じまい」について考えてみませんか。
今回は実家じまいの方法と失敗しないための事前準備、実家の処分方法について解説します。
台東区にお住まいで、相続における実家の扱いにお悩みの方はぜひ参考にご覧ください。

\お気軽にご相談ください!/

実家じまいの方法とは?実家じまいが必要な理由

実家じまいの方法とは?実家じまいが必要な理由

近年、日本では増加する空き家が大きな社会問題となっています。
放置された空き家は、倒壊や放火などのリスクがあることから行政での対応が進められていますが、まだ解決には至っていません。
過去には、放置された空き家が薬物の受け取り場所に不正利用されていた事件もありました。
そんな空き家増加の主な要因としてあげられるのが、日本の少子高齢化と核家族化の進行です。
かつては実家に親と子ども世帯が同居し、子どもが実家を受け継いでいくのが一般的でした。
しかし近年は独立した子どもが実家を受け継がず、利便性の良い土地で生活拠点を築くケースが多くなっています。
また多様化が進む現代では、子どもをもたない選択をする夫婦も珍しくありません。
そこで注目されているのが、実家じまいです。

実家じまいとは

実家じまいとは、将来を見据えて、実家を処分をすることをいいます。
親が亡くなり空き家になった実家を子どもが処分するケースもあれば、親世代がトラブル防止のために処分するケースもあります。

実家じまいをする理由とは

実家じまいをする理由はさまざまですが、ここではおもなケースを3つ解説します。
子どもの負担を減らすため
将来実家が空き家になった時の負担を考えて、親世代がご自身で実家を処分するケースです。
実家じまいをせずに相続が発生した場合、相続人である子どもが家を管理または売却しなければなりません。
子どもが遠方に住んでいる場合、現地を訪問するだけでも負担がかかり、管理を委託するにしても費用が発生します。
こうした子どもの負担を考えて、親がご自身で実家じまいをおこなうケースが増えています。
親世代が生前に実家を売却すれば、売却代金を老後の生活費や施設の入居費用などにあてることも可能です。
維持管理を続けられなくなったため
子どもと一緒に暮らしていた頃は快適な広さだった家でも、夫婦2人になると広すぎると感じてしまうことも多いです。
広すぎる家は、年齢を重ねるにつれ掃除や修繕が大変になり、光熱費も余分にかかってしまいます。
マンションは管理会社などが管理してくれますが、一戸建ての場合は建物の状態や庭の手入れも自分でおこなわなければなりません。
家の維持管理の大変さは、両親が亡くなって実家を子どもが相続したケースであっても同じです。
実家を活用するつもりで相続したものの、維持管理が負担となって実家じまいをする子世代は少なくありません。
住む方がいなくなった
実家の住人がいなくなるケースには、さまざまなパターンがあります。
たとえば親が施設に入居したり、子世帯と同居したりして実家が空き家になるケースです。
人が住んでいなくても管理や税金の支払いは必要なので、負担を軽減するために実家じまいをすることもあります。

▼この記事も読まれています
負動産とは?相続した負動産の処分方法や相続放棄を解説

\お気軽にご相談ください!/

実家じまいの前にしておくべき準備とは

実家じまいの前にしておくべき準備とは

相続トラブルを防止するためとはいえ、勝手に実家じまいを進めてしまうと、相続人と揉める原因になります。
家族全員が納得した上で実家じまいを進められるよう、事前準備とその方法について確認しておきましょう。

家族みんなで話し合う

実家じまいを検討する際は、家族とよく話し合ってから判断することが大切です。
親は家を売却したいと考えていても、子どもは将来実家を相続したいと思っているかもしれません。
このような状態で親が勝手に実家を売ってしまうと、相続人である子どもと大きなトラブルになる可能性があります。
実家を継ぎたいと考えている方がいないか、実家の扱いについてどう思っているか、しっかりと話し合っておきましょう。

財産についての情報を共有しておく

実家じまいを検討する際は処分方法だけでなく、親の所有財産についても家族で情報を共有しておきましょう。
相続対象となる財産は多種多様で、現金や不動産といった形があるものはもちろん、借地権などの権利も該当します。
目に見えない権利などは見逃してしまう可能性があるため、ご自身が所有している財産の情報はすべて伝えておくことが大切です。
実家以外に不動産を所有している場合は、所在地や資料の保管場所などをメモに記載して、相続人に渡しておくと良いでしょう。

住み替え先を探しておく

実家じまいにおいて住人が転居する場合は、住み替え先を確保する必要があります。
移住先の主な候補は以下のとおりです。
賃貸マンション
実家のスペースを持て余している場合は、コンパクトな賃貸マンションへの住み替えを検討しても良いでしょう。
マンションであれば固定資産税がかからず、また小さめの物件に住み替えることで掃除の手間や光熱費の負担を軽減できます。
子どもと同居
実家じまいを機に二世帯住宅を建てたり、子どもの家に移り住んだりするケースも珍しくありません。
何かあった際に子ども夫婦に頼れる、共働きの家庭であれば子どもを親に見てもらえるなど、双方にメリットがあります。
高齢者向け施設
実家を売却して得たお金で、高齢者向け施設に移り住むという選択肢もあります。
近年はペットと暮らせる老人ホームや介護付きマンションなど、さまざまなサービスを備えた施設があります。
より快適な老後生活を送るためにも、事前に何か所か見学をしてから判断しましょう。

▼この記事も読まれています
相続における現物分割とは?メリットや現物分割に適したケースを解説

\お気軽にご相談ください!/

実家じまいにおける荷物の処分方法

実家じまいにおける荷物の処分方法

実家じまいをする場合、基本的にはご自身で家具や家電を処分する必要があります。
最後に、実家じまいの方法と荷物の処分方法について解説します。

実家の荷物を処分する方法

実家の荷物を処分する前に、まず家族で話し合い、廃棄するものと残しておくものを決めます。
残しておきたい荷物は間違えて捨ててしまわないよう、目印として付箋紙やマスキングテープを貼っておくのがおすすめです。
一般ごみが大量に出る場合は複数回に分けて収集日に出すか、不用品回収業者に依頼すると良いでしょう。
仏壇や神棚がある場合は、まずお世話になっている神社やお寺に相談し、それから処分方法を検討します。
洗濯機や衣類乾燥機などは「家電リサイクル法」の対象製品であるため、適切な処分方法で廃棄する必要があります。
不用品回収業者に処分を依頼するか、まだ利用できそうな場合はリサイクルショップへの売却も検討しましょう。

実家を処分する方法

実家じまいの方法としてもっとも一般的なのは売却することです。
不動産の売却は以下の流れで進みます。

  • 不動産会社に査定を依頼する
  • 不動産会社と媒介契約を結ぶ
  • 売却活動を進める
  • 売買契約を結ぶ
  • 不動産の引き渡しと決済をおこなう

建物の老朽化がひどい場合は、解体して更地にした状態で売却する方法もあります。
解体費用は建物の構造などによって異なりますが、木造であれば1坪あたり2万円~3万円です。
なお、相続した不動産は相続登記(不動産の名義変更)をしないと売却ができません。
相続登記をおこなうにはさまざまな書類が必要になるので、早めに準備を進めておきましょう。

▼この記事も読まれています
相続後に換価分割で遺産を分けるメリットとは?税金についても解説

まとめ

実家じまいとは、相続発生時を見据えて、実家を片付けて処分をすることです。
現在は持ち家で生活している親もその家を相続する予定の子どもも、いずれ向き合わなければならない問題です。
空き家を所有する負担や放置するリスクをしっかりと双方が理解し、親が元気なうちから話し合っておきましょう。
台東区の不動産売却ならアークへ。
お家の買い替え制度や未公開物件などを強みとし、経験方法なスタッフが親身にご対応させていただきます。
ぜひお気軽にお問い合わせください。


ブログ一覧ページへもどる

まずはご相談ください!

03-6665-9990

営業時間
9:00-18:00
定休日
土・日・祝

買換え制度

ここにしかない物件

不動産売却について

スタッフブログ

売却査定

お問い合わせ